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東京都の調査によると「ネットカフェ難民」と呼ばれる現代的ホームレスは20代30代前半を中心に約4000人いるとのことです。
これは東京都の数字ですから、全国大都市で調べれば万単位となる可能性大です。
定住先を持たず、ネットカフェのナイトパックや1デイパックを利用し、ネットカフェで寝泊まりする人たちのことです。
コインシャワーがありますので、最低限の暮らしはできます。
ビジネスホテルよりは多少安いものの、一日数千円はかかりますので、それなりに暮らしは大変です。
社会問題となった派遣切りがマスコミを賑わした時期から増加したと言われています。
派遣切りや自主退職により、定期収入を失った若者、取りあえず都会に出ればなんとかなるだろうと上京したが定職に付けず難民となった者、家庭の事情による家出など要因は様々ですが、それが長期化していることが問題です。
ネカフェが現代の簡易宿泊所化しており、数年単位で暮らす人もいます。
アパートを借りた方が安いと思われるのですが、賃貸契約に要する初期費用が貯まらない→
固定居住先がないので、就職できない→賃貸入居審査が通らない と言う負のスパイラルに陥ってしまい、その日暮らしになっている若者が大勢いるのです。
夜はネットカフェ、昼は出会い喫茶で過ごす女の子がいます。
「出会い喫茶」は女性は入場無料でドリンク飲み放題、お菓子食べ放題ですので、貧困女子にうってつけの場所です。
いわゆる「茶飯」デートの相場は5000円ですので、最低限一人と外出できれば、その日のネカフェ代は確保できます。
もちろん「ワリキリ」の方が稼げますので、従来2万円程度だった相場を1万5千円に下げてでも、そちらで出ようとします。
彼女たちは意外と若く20歳前後の女の子たちで、見た目もそれほど悪くありません。
でも「出会い喫茶」に長時間いてもなかなか声がかかりません。
常連女子を男性客が嫌うこと、若くてそれなりのビジュアルでも、やはり見た目清潔感がないことからお茶で帰ることも多いようです。
これではますますネカフェ難民脱出が難しくなります。
そんなに困っていて、「ワリキリ」で稼ぐなら風俗店で働けば?と思う方がいるでしょう。
知らないおじさんとHはできてもキスなんて絶対無理、フェラも嫌、そんな風俗に必須のサービスに対応できない女の子が結構いるのです。
また、運転免許証を始めとする公的本人確認証を持っていない、住民票は実家のままなど、風俗店で働こうにも入店時必要書類が出せない人が多いのです。
きちんとしたお店であれば、そんな住所不定の女子を採用しません。
そうこうしているうちに数年経ち、ネカフェ暮らしが長期化し、まともに勤労する意欲がさらに無くなると言う負のスパイラルに陥っているのです。