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カタカナ外国語のおかしな使い方について、以前の記事でも述べましたが、意外なことに風俗サイトで適切な表現がされています。
日本人の好きな表現にベスト10とかベスト8とかベスト○○というものがあります。
しかし、風俗サイトのランキングではTOP10とかTOP50とか本来世界で使われている表現となっています。
ベストと言う表現を風俗サイトではほとんど目にしません。
そもそもランキング上位にあるものが良いものとは限りません。
単に量的に勝っているだけです。
店やキャストのランキングにベストと呼ぶのは失礼な話です。
また高額掲載プランの店が当然上位に行くので、そこへ配慮してのTOP表現なのかもしれません。
トーナメントで準々決勝進出ををベスト8、準決勝進出をベスト4と表現しますが、これもおかしな表現です。
勝ち残ったから強いと言うわけではありません。クジ運が左右します。
早い段階で「事実上の決勝戦」が出現することはよくあります。
また決勝進出をベスト2とは言わないのも不思議です。
優勝へ王手!と日本語の慣用表現が用いられることが多いのですが、これも実は変な表現です。
実は、純粋な日本語表現においてもそれに精通した人から見たら不可思議なものはたくさんあるのです。
私は将棋のアマ高段者です。優勝まであと1勝、目標達成まであと1歩という状態に「王手をかける」と言う表現が使用されますが、違和感しかありません。
私の棋風は居飛車の受け将棋で相手の得意型を受けて立つので、気持ちよく攻められます。
つまりたくさん王手をかけられます!
しかしAIの評価値は王手を沢山食らうほど、こちらに傾いて有利~勝勢になっていきます。
プロ間では「王手飛車はかけた方が負ける」と言われます。王手飛車を食らっても他で代償を得ているから勝つということです。
王手をかけたから良いというわけではないのです。もうひとつ「王様は包むように寄せろ」という格言もあります。
本来であれば「詰めろをかける」と言う表現が正しいのですが、これでは一般の人にはわけが分からないから「王手をかける」という表現が使われるのでしょうね。
ちなみに「詰めろ」とは次に相手が何もしなければ相手の王様が詰む、つまり勝利まであと1歩の状態を指します。
スポーツになぞらえた表現もたくさんありますが、これもおかしな表現というのは多々あるのでしょうね。