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レベルの低さ日本一を謳う超有名地雷デリヘル店「デッドボール」
同店は独特のコンセプトや野球やソフトボールになぞらえた秀逸な企画のみで成り立っているわけではありません。
学ぶべき点は、キャストに長く働いてもらうための店作り、秀でたカウンセリング能力、生活面のフォローなどきめ細かい対応です。
当社は「デッドボール」とは一切接点はありません。本記事は数多くのマスコミで取り上げられた内容に対する感想文と捉えてください。
*特にちくま新書刊、「性風俗のいびつな現場」坂爪真吾著を出典元として参照しています。
先に挙げた参照出典、「性風俗のいびつな現場」から一文を抜粋して紹介します。
2014年末、第23回FNSドキュメンタリー大賞にフジテレビ制作「刹那を生きる女たち 最後のセーフティネット」が選ばれた。
見えづらい貧困を抱えながら生きる女性たちを追ったドキュメンタリーの中で、都内最底辺の激安デリヘル店で働く女性の姿が取り上げられた。
彼女はアパートの家賃を支払うことができずに夜逃げし、上京してからは早朝の清掃の仕事と激安デリヘルの仕事を掛け持ちしながら生活していた。
その店の名前は「鶯谷デッドボール」。他の風俗店では不採用になるような地雷女性=「デブ・ブス・ババァ」を集めたレベルの低さ日本一の「地雷専門店」として、業界では有名な存在だ。
彼女は「身分証があれば即採用」をうたう同店に勤務し、100分のプレイにつき5,000円の報酬で仕事をしていた。
しかし彼女は150センチの身長でスリーサイズは全て80を超えており、お世辞にもきれいとは言い難い。
そのため思うように指名は取れず、生活は困窮。ネットカフェで寝泊まりする彼女の姿を見かねて「総監督」と呼ばれている同店の店長は、一緒に不動産屋を回って部屋探しの協力をするなど、彼女が自立するための手助けをすることにした。
「デッドボール」に集まる女性たちは多くの困難を抱えている人ばかりでしょう。
そんなキャストにとって、店長はソーシャルワーカーとしての役割を持っていると言えます。
困窮している女性を支援する、困難を少しでも解消して上げる、そうして出入りの激しい風俗業界で少しでも長く働いてもらうための環境を作っていると言うことです。
貧困状態にあるキャストも多く同店では貯金をする方法を授けるとのことです。
精神的な病を抱えている女性とも正面から向き合うことによって、少しでも実社会に近づけるよう支援するセーフティーネットの役割さえ、持っているとも言えます。
集客のための方法を考えることは大事です。
しかし風俗店はそれだけで成り立つものではありません。
実際に店にお金を生んでくれるキャストありきなのです。
「デッドボール」は、学ぶべき点が非常に多いと思います。
繁盛店を作りたいと思ったら、どのようにキャストと関わり、良い環境で少しでも長く働いてもらうかが肝要ではないかと思います。